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男性でも膀胱炎になるの?子どもや高齢者が発症した場合の治療法(監修記事)

2019/03/08

男性の膀胱炎について

膀胱炎は女性の病気と考えられがちですが、男性でも膀胱炎になることがあります。しかし、膀胱炎は圧倒的に女性に多い病気です。その理由は尿道の長さの違いにあります。膀胱炎の多くは細菌感染ですが、この細菌は体外から尿道を通って膀胱にたどり着きます。この尿道の長さが女性は男性の1/3~1/4しかないのです。つまり、男性の場合、膀胱炎になるためには細菌は長い尿道を通る必要があるのですが、通常はその間に排尿し細菌が洗い流されてしまうので、男性は膀胱炎になりにくいのです。

しかし、男性には女性にはない前立腺や精巣などがあり、そちらに細菌感染を起こすことがあります。この部分に細菌が長くとどまることによって、一部が膀胱に移動し、膀胱炎の原因となることがあります。

また、女性の膀胱炎の多くは、便に含まれる大腸菌の感染が原因ですが、男性の場合は性感染症の原因となる淋菌やクラミジア感染が原因となる場合が増えます。男性の膀胱炎は、膀胱以外の場所に細菌がいる可能性があることや、大腸菌感染以外の原因があることから、泌尿器科への受診が勧められます。

間違いやすい病気

尿道炎:
膀胱から外へ尿を出す道が尿道です。男性では尿道が長いので、外から入った細菌が尿道に住み着く可能性が高くなります。多くの場合は性感染症と関連しています。膀胱炎と同様に排尿時の痛みや尿道の熱感があります。そのほかに尿道から膿が出たり、尿道口が赤くなることがあります。通常は抗生剤により治療を行います。

前立腺炎:
膀胱炎と同じように頻尿や残尿感といった症状も出ますが、おしっこが出にくくなる排尿困難や発熱がでることもあります。細菌性と非細菌性があり、細菌性の場合大腸菌感染が主な原因です。前立腺は膀胱とは違って尿の通り道ではないので、一度入った細菌はなかなか簡単に外に出ることがありません。そのため前立腺炎の治療は一般的に抗生剤が必要です。

神経因性膀胱:
膀胱を支配する神経が障害を受け、尿を溜めたり出したりする機能がうまく働かない状態です。脳や神経の病気が原因である場合がほとんどです。膀胱が正常に働けないため、尿を貯められず頻尿になったり、逆に尿がたまってもわからず尿意がなくなったり、尿が出せなくなることがあります。神経因性膀胱は膀胱炎の原因の1つでもあります。治療は膀胱を鍛える膀胱訓練や内服薬、重症の場合には手術治療があります。

性病:
性行為が原因で感染した病気を性病と言います。性病の原因の一部は膀胱炎の原因にもなります。性病は症状のない場合もあれば、膀胱炎と同じように排尿痛や頻尿が現れるものもあります。そのほかに睾丸の痛みや陰部の発疹が現れるものもあります。治療は原因となる感染症に対し抗生剤などを使用して治療します。

子どもの膀胱炎について

自分でトイレにいくようになったら、おしっこに行きたくなったら我慢しないこと、水分をしっかりとること、などを教えてあげましょう。

子供は大人に比べて膀胱炎になりにくいのですが、もし繰り返すようであれば病院で検査をしてもらった方が安心です。

また、膀胱炎に効くという市販薬の一部は子供では服用できないので、注意が必要です。

間違いやすい病気

膀胱尿管逆流症:
本来尿は腎臓で作られたあと、尿管を通って膀胱にたまり、尿道を通って外に排出されます。おしっこを出すときには膀胱が縮みますが、その際には膀胱と尿管の境目は締まって、尿が尿管に逆流しないようなつくりになっています。しかし、生まれつきこの機能が弱く、膀胱が縮むと尿管に尿が逆流してしまうのが膀胱尿管逆流症です。排尿してもすぐに尿管に逆流した尿が膀胱に戻ってくるため頻尿になったり、尿路感染を繰り返す原因にもなります。根本的な治療は手術ですが、どのタイミングで行うかは年齢や性別、症状や腎臓の機能によって総合的に判断されます。

水腎症・水尿管症:
尿管の通りが悪くなり尿の流れがつかえることで、腎臓に尿がたまったり(水腎症)、腎臓に近い部分の尿管が拡張した状態(水尿管症)です。大人では尿管がんや尿管結石などが原因になりますが、子供では生まれつきの形の異常であることが多いです。治療の基本は狭いところを取り除く手術です。

尿道狭窄:
膀胱からおしっこを外に出す通り道の尿道が狭くなっています。高いところから転落したり、交通事故などで股間を強くぶつけた際に起こります。ひとまず尿が流れるように管を入れ、最終的には手術で治します。

高齢者の膀胱炎について

高齢者は尿路系の病気を持っていたり、排尿にかかわる臓器の機能低下のために膀胱炎にかかりやすくなります。また、他の病気に対して薬を服用していることも多く、薬の飲み合わせにも問題が出ることがあるので、高齢者の膀胱炎は病院受診が基本と考えましょう。

オムツを使用している人は陰部が不潔になりやすいので、こまめにオムツを替えて、陰部を清潔に保つことが重要です。

また、神経因性膀胱では膀胱に尿がたまったと感じる神経や尿を出す神経がうまく働かず、結果膀胱に尿が長くとどまったり、排尿時に尿が出きらないことがあります。加えて、自覚症状を感じにくいため、病気の発見が遅れたり、膀胱炎を繰り返すこともあります。

間違いやすい病気

前立腺肥大症:
男性の高齢者に多く、50歳代の男性の半数が該当するといわれる前立腺肥大症。前立腺は尿道の周りを取り囲んでいるため、前立腺が大きくなると排尿の勢いが悪くなったり、尿が全部できらないということが起こります。前立腺肥大症は膀胱炎の原因にもなります。飲み薬や手術で治療します。

過活動膀胱:
過活動膀胱は膀胱の神経が過敏になって、突然トイレに行きたくなったり、尿がもれたりします。治療は内服薬や膀胱周囲の筋肉を鍛える膀胱訓練、電気・磁気刺激療法などがあります。

まとめ

膀胱炎は若い女性の病気と考えられがちですが、高齢者でも起こりやすく、少ないですが男性や子供でもかかる病気です。若い女性と異なり、泌尿器系の病気が隠れていたり、特別な検査や治療が必要になることが多いので、膀胱炎を疑う症状があれば、早めに病院を受診しましょう。

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